Sunday 9 February 2014

自分でできる「木のお手入れ」で古い家具とお家を生き返らせましょう (その1)

ヨーロッパと違いニュージーランドは木のお家が多いです。

大変だけど木のお手入れ、しっかりしておきましょう。


フランスの義理の両親からいただいたアンティークの木の椅子。
フランス語で、Méridienne(メリディエンヌ)という長椅子。

アンティークだけあって、布とマットレスはボロボロだったので、新しい生地を義理の両親が選んでくれ、マットレスと一緒に作って持って来ました。生地づくり、裁縫、急いで作ってくれさすがのパリのアーティザン。



2ヶ月近くの船旅。その前に木の虫に食われない様にと、Xylophene (フランスの虫食い防止用の薬品)を塗る様にといわれたんだけど、ルクセンブルグになくて代用のものですましておいたら、こちらに来た時に虫に食われているらしきあとがありました。


引っ越し荷物搬入の次の日、朝9時に検疫所の人達がやってきました。

ニュージーランドに害虫を持ってこない様に木の家具で怪しそうなものは没収、ではなく、害虫駆除をしてくれます。

この時に木の椅子やエチオピアの木の椅子をもっていってしまいました。これら木の家具やスポーツ用品(自転車、ゴルフ用品など)は、引越業者があけてはいけなくて、梱包されたまま家のガレージに別によけておきました。

このメリディアンはなぜかよけられていなくて、家の中にありました。



木の家具についてるかもしれない虫をころすために、Fumigation 煙で処理するそうです。彼らは小さい車できて、入るだけ持っていきました。

この虫駆除処理はニュージーランドの検疫部だけが許可を得て使えるとても強いものだそうで、それなら全部やってもらいましょうと、このメリディアンや椅子も後から持っていきました。

「高い費用もかかりますよ」自分から処理して欲しいともってきた人も珍しいそうです。

1週間後、処理が終わったのでくるようにといわれ、179ドルですといわれましたが、引越屋さんからの請求は109ドルのみでした。荷物の虫駆除処理と検疫が家に来るタイミングや請求は引越やさんが手配してくれました。

煙をかぶったという事で家具の塗装がすこしはげてるのと虫がまた入らない様に木の隙間とか穴とかを埋める作業をしました。虫と卵がホントにいなくなったかは、しばらくして穴から木の粉がでていないかを確かめます。

表面がちょっと痛んでしまった

この穴を埋める。


木の粉がでてなかったら虫は全滅、でもまたいつこの穴から虫が入るかわかりません。なるべく穴は埋めましょう。穴を埋めるに、木の色をした粘度を塗りこんで、いらない所はサンディングで落とします。結構肩のこる仕事でした。




その後にサンディングしてデーニッシュオイルで仕上げます。

同じように窓枠も木なので、こちらは虫穴はありませんでしたが、防水のためにも、サンディングをしてデーニッシュオイルを塗りお手入れしました。見違える様に綺麗になりました。





デーニッシュオイルを一回塗ったあとも軽くサンディンするようにとかいてあります。
これで木のマットな仕上がりになり防水にもなるし木を守ります。

持って来た椅子もついでに塗っておきました。これでアンティークにも味わいがでます。

すっかり作業場とかしているお部屋の一部
木の仕上げは他にもニスのようなつやつや仕上げのティングオイル、ポリウレタン塗りとか、ラッカー仕上げとかもありますが、これが一番マットで自然な木の感じがだせます。

パリの家は100年級の石造りのアパルトマンなので虫食いの心配はありませんが、木の家具、フローリングが多く木のお手入れ、虫駆除も皆とてもまめにやっています。


ルクセンブルグのアパルトマンもフローリングでしたが、マット仕上げ。お手入れに、ワックスは塗らない様に、水も余り使わない様にとの事でした。ワックスを塗ると一旦は綺麗になりますが,それが層になってあとで結局黒ずむ事になり剥がすのが大変です。

日本だと米ぬかと木綿の手ぬぐいで拭くらしいですが、フランスでは、オイルでした。

持って来た木の和裁縫箱は桜の木、クルミの実をわってクルミでこすり乾いた布で磨きます。

テックの木のサラダボールも古くなったらオリーブオイルや植物油を塗りこみ乾かします。食器につかってある木は食用オイルをしみ込み磨きます。

木にオイルをしみこませることで、生き生きとします。

アンティーク家具には、アンティーク用のオイルもありますのでこれをかつようするといいでしょう。これは一年に一回位やると家具が素敵になります。ニュージーランドにあるかはまだチェックしていません。

和箪笥は漆、乾拭きかアンティークオイルを使います



フローリングはなるべく乾拭きで。
ワックスは避けましょう。
(ルクセンブルグで時代)


ちょっとした木でもお手入れで、家族から受け継がれた古い家具がよみがえります。20年近く前に日本から欧州にわたり、ニュージーランドに来た家具達。世界一回り、くたびれているのも当たり前。皮の家具も木の家具もお手入れでよみがえります。




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